2019年10月5日土曜日│くりもやドクターコラム
歯ブラシの歴史
今回は歯ブラシの歴史をご紹介します。(諸説ありますのでご注意ください。)
紀元前5千年のバビロニアでは、食前に麻の繊維を指に巻き、歯の清掃をしていたと言われています。
紀元前3千年にはエジプトでは、小枝の先を噛んでほつれさせた『チュースティック』で歯磨きをしていました。
紀元前5百年ごろのインドでは、お釈迦さまが修行の最中に弟子の口が臭うことを気にして、『歯木:しぼく』を使って口の中を清掃することを戒律の1つにしました。
日本に歯磨きが伝わったのは、仏教の伝来の時で僧侶の間で習慣となり、公家や庶民へと広がりを見せていきました。
(それ以前も、実は縄文・弥生時代に、人々が歯を磨いた形跡が残っているという説もあります。)
現在のような歯ブラシは、中国で宗の時代(960〜1279年)に考案されました。
それは、牛の角、牛やラクダの骨などを柄に使い馬の毛を植えたものでした。
この歯ブラシの元祖が、シルクロードを経てヨーロッパに伝わったのです。
そして1935年にアメリカのデユポン社がナイロンを開発し、歯ブラシに使い世界中に広まりました。
その後、歯ブラシはヘッドの大きさや柄の形、毛の材質や毛先の形状など様々な進化をとげました。
現在では科学的、衛生的に進化した歯ブラシを簡単に手に入れることが出来ますが、磨き方によっては宝の持ち腐れになってしまいます。
くりもや(草津栗東守山野洲)歯科医師会所属の歯科医院では虫歯予防、歯周病予防のための歯ブラシの選択や、効果的な歯磨き法(ブラッシング法)をお伝えします。
みきや歯科
星合幹也
参考資料:神奈川県歯科医師会HP(歯の博物館)、ライオンHP、西脇工業株式会社HP