2021年3月8日月曜日│くりもやドクターコラム
歯周病と喫煙との関係、さらには新型コロナウイルスとの関係についてご存知でしょうか。
ニコチンには強力な血管収縮作用があり、歯ぐきが炎症を起こしても出血が抑えられ歯周病の症状である出血が隠されてしまうため、歯周病が気づかないうちに重症化してしまうことがあります。またタールは歯の露出面に黒褐色に沈着し、不快な外観を作りだします。 さらに、一酸化炭素はニコチンとともに身体の免疫担当細胞の活動を著しく低下させます。禁煙することで、この危険性が下がっていくことも、研究の結果解っています。喫煙によって、歯周病は悪化してしまいます。
また、喫煙者は新型コロナウィルスに感染しやすい、更には重症化しやすいことが判明しています。COPD(慢性閉塞性肺疾患)の原因でもあり、心臓病も悪化させます。治療薬やワクチンの開発と普及を踏まえると、新型コロナウィルスの終息には2〜3年は要すると推測されています。歯周病だけでなく、新型コロナウィルスに感染しない、そして重症化しないためにも、是非この時期に禁煙にチャレンジしてください。
野洲U歯科・矯正歯科 上原正典