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2019年2月13日水曜日│くりもやドクターコラム

滋賀くりもやドクターコラム平成31年2月

寒い日が続きますが、お変わりないでしょうか?

昔からむし歯予防にフッ素(以降:フッ化物)は欠かせないものとなっています。では、どれくらい体に入れると良くないのでしょうか?急性中毒というのはいっぺんに多量のフッ化物をとったときに気分が悪くなったり嘔吐したりすることです。

中毒量の基準は元データによって多少異なるのですが日本歯科医師会は公益財団法人日本中毒情報センターのデータを元にしているのでそれにならうと5mg/kgが推定中毒量となります。

例えば左の0.1%フッ化ナトリウム洗口液ならば小学1年生の平均体重20kgであれば220mlが中毒量となります。ちなみに一回の使用量は5mlなのでお子さんが吐き出さず飲んでしまったとしても中毒量の40分の1以下です。

次に歯磨き粉ですが、最近フッ化物の量の上限が引き上げられました。市販のもので一番多いのは1450ppmのものとして計算すると約70gが中毒量となります。70gというと子供用のジェルタイプの歯磨き粉を一回で全部使ってやっと70gという量です。

つまり故意に洗口剤や歯磨き粉を全部飲まない限り中毒は起きにくい、安全で大変有益なむし歯予防なのです。

安全にフッ化物を使用するために以下のことを注意しましょう
・歯磨剤を幼い子どもが使用するときは監督をする
・洗口液、スプレー容器は幼児の手の届く所に置かない。

さくら歯科   兼高 伸行

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