2017年2月2日木曜日│くりもやドクターコラム
スマホやパソコンの普及により、首がストレートの状態になる「スマホ首」が話題になりましたが、長時間の携帯やパソコンの使用は首だけの問題ではありません。普段リラックスした状態では、唇を閉じており、上下の歯は当たらずに少しすいています。食べ物を食べるとき、会話やツバを飲み込む時などの運動時に瞬間的に接触するのみで、その接触時間は1日平均17.5分と言われています。ところが長時間のパソコンや携帯を使用している人の中には自分では意識せずに上下の歯を持続的に接触させていることがあります。くいしばりや歯ぎしりのような強い力ではなく、上下の歯が軽く触れるだけですが、それが1日何時間にも及ぶことで顎関節や筋肉に大きな負担がかかり、顎関節症が起こりやすくなると考えられています。またアゴだけでなく、歯の痛みや歯周病、肩こりなどを招くこともありますので、長時間パソコンを使用する時は、定期的に休憩を取り、軽く体を動かすなどして、筋肉をほぐすようにしましょう。
大上歯科医院 大上啓輔