2012年12月26日水曜日 【歯科医師会全体のおしらせ】
主催:草津市、草津栗東医師会
場所:草津市アミカホール
草津栗東守山野洲歯科医師会は協賛団体として、要介護者の訪問歯科診療や口腔ケアの相談コーナー及び展示コーナーを設置しました。
今年8月の厚労省の推計によると、「認知症」の方は300万人を超えるまでになり、65歳以上の10人に1人が認知症を患っている計算になります。
誰でも歳をとると、この先、認知症になって家族に迷惑をかけてしまうのではないかと、心配になってきます。「認知症」になると本人も家族も落胆の度合いが大きいだけでなく、家族や周りの人々に重い負担を強いることになります。正しい知識が不足していると、ともすれば、患者さん本人に落ち度があったために認知症になったかのような非難めいた不用意な発言がなされがちですが、認知症は、誰もがなりうる病気です。私たちみんなが、「認知症」についての正しい知識を身につけ、正しい理解を深め、考えていく必要があります。
三人寄れば文殊の知恵と申しますが、医療・介護・福祉に関係する個人や団体そして地域のつながりなど、私たちみんなが協力して、家族や介護者の負担や介護の重みを少しずつ分担する体制を、今後さらに進めて行きましょう。一人で頑張りすぎないように、知恵を出し合いましょう。
「南草津けやきクリニック」 院長 宮川 正治先生.の講演より
…認知症の方は、普通と同じように一生懸命生きていこうとされます。例えば、「徘徊をする」ということは「ここは自分にふさわしくない場所」と思うため起こす行動パターンです。ケアをするにあたり心掛けることは、今までの生活からかけ離れない安心できる場所を作ってあげることが一番です。本人の気持ちを踏まえて生活上の不自由さを減少させ、本人により合った対応をすることが必要です。そのようにすることが、問題行動を減少させる一番の手段であります。たとえば、ディサービスで、介護職25人が100人の認知症の方に対して、一日の介護スケジュールに沿って同じようなサービスを提供するよりも、認知症の方20人に対し介護職5人という小集団にした方が、日常の生活に近い環境が作られ易く、お互いに顔を合わす頻度が高くて安心されます。また、介護職の服装もできればユニホームでなく認知症の方と同じような服装が良い。認知症の方から見れば、困った時に何かしら都合よく手助けしてくれる仲間がいるみたいに捉えられているような接し方が理想だと思います。…