2014年4月1日火曜日 【くりもやドクターコラム】
口臭の原因と予防について
人間は生きている以上、常に無臭というわけにはいきません。
毎日色々な食物が口の中を通過し、その一部は食べかすとなって菌に分解され、臭いの素となります。
起床後や緊張した時・空腹時・疲労時等に出る口臭は生理的口臭といって、誰にでもあるものです。
治療が必要なのは病気や不潔によっておこる強い口臭です。
食べかすは、放っておくと歯の表面や歯と歯の間にたまります。なかでもたんぱく質の食べかすは、お口の中にある特定の細菌(ポルフィロモナス・ジンジバリス菌など)が出す酵素によってアミノ酸に分解され、悪臭の原因となるメチルメルカプタンに代表される揮発性硫黄化合物のガスを発生します。
健康で自然な息を保つには、悪臭の素を作り出す細菌・食べかすを取り去ることです。そのためには、食後はしっかりブラッシングして、お口の中をいつもきれいにしておくことが肝心です。
口臭の90%以上は口腔内に原因があり、歯科での治療が必要ですが、全身的な病気が関係している場合には、内科や耳鼻科の受診が必要となります。食事のバランスにも注意し、ストレスを減らし、毎日を規則正しく過ごすように心がけることも大切です。
かねだ歯科医院 金田成煥