2014年8月1日金曜日 【くりもやドクターコラム】
テレビや映画で毒蛇に咬まれ毒を口で吸い出す場面ありますよね。
でも口の中に傷があると吸い出そうとした人も傷口から毒が体の中に入ってしまい毒に侵されてしまいます。
もちろん全く同じではありませんが、歯科でも「傷口から」という事でいえば、
歯周病に感染すると顎の骨が減り歯がグラグラになったり、歯の周りの毛細血管がボロボロに傷つくので、
食事をするだけでも「傷口から」、口の中のバイキンや炎症性物質が血管の中に入り、
一瞬で体中にまき散らされるのです。(※ちなみに、歯周病だけでなく虫歯も傷口と言えます。)
血管に入ったバイキンは血管壁にくっ付きコブ(動脈瘤)を作る為に、血管の柔軟性が低下します。
この様に動脈硬化が進行すると突然コブが破れて、血管内で血液が固まり血栓となってこの部分を塞いだり、
血栓が別の場所に飛んで塞栓となったものが急性心筋梗塞、脳梗塞です。
口の中のバイキンを減らして出血しない様にすることで予防にも繋がりますので家庭でのブラッシングや
かかりつけ歯科医院での定期的健診、歯のお掃除をおすすめ致します。
志津歯科 水船 展克