2015年11月1日日曜日 【くりもやドクターコラム】
むし歯により残念ながら保存できなくなった歯や、重度の歯周病、事故などにより歯が折れるなど、
不幸にも歯を抜かなければならない場合があります。前歯は見た目の悪さなどで、
抜いた歯をそのまま放置する人はほとんどおられませんが、奥歯になるとそのまま放置される方もおられます。
歯を抜いた後、処置しないでそのまま放置すると後にさまざまな悪影響や問題がでてきます。
1.奥歯の歯が1本なくなると両隣の歯が抜けたスペースに倒れ傾いてきます(図2)
2.抜けた歯の噛みあっていた歯が伸びてきます(図3)
3.残った歯も余分な力が加わり痛みやすくなります、
たとえば片側(右だけや左だけ)の歯ばかりで噛むと噛み合わせが悪くなりバランスが崩れ新たな問題がでてきます。
一般的に、歯を抜いたスペースは人工の歯を補う治療をします。
抜いた歯の歯肉が落ち着いたら放置しないで早めに治療しましょう。
治療にはブリッジ・部分入れ歯・インプラントなどがあります。それぞれ長所、短所、特徴があるので、
かかりつけ歯科医院でよく相談され治療してください。
中川歯科医師 中川 功