2016年2月1日月曜日 【くりもやドクターコラム】
みなさんは歯の詰め物には、どのようなものがあるかご存知ですか?
また、どうしてあんなにいろいろな種類の詰め物があるのか疑問に思われたことがあるかもしれません。今日はその事について少しお話させていただきます。
詰め物には大きく分けて、詰め物(インレー)と被せ物(クラウン)があります。
違いとしては歯の欠損した大きさにより変わると思っていただければいいかと思います。例えばむし歯が小さければインレー、むし歯がおおきくて被せないといけなくなれば、クラウンという具合ですね。
そこから材質の違いによりそれぞれがさらに細かく分類されます。
皆さんが詰め物と聞いてまず思い浮かぶのが銀歯とよばれる金属の詰め物だと思いますが、これは金銀パラジウム合金と呼ばれるもので、それ以外にプラスチック(レジン)、セラミック、ゴールド、ジルコニアなどがあります。
ではなぜそんなにいろいろな種類の材料が必要なのでしょうか?
まずあげられるのが、保険内か保険外かということです。保険内の治療には制約があるために使える材料に限りがあり主に金属かプラスチックでの治療となってきます。
ただ例えば奥歯の場合、皆さんが思っておられるより噛む力というものは強いためプラスチックだと割れてしまうかもしれませんし、逆に前歯に金属を詰めれば、見た目(審美性)が損なわれることになってしまいます。
そこでそれぞれの欠点を補う材料としてセラミックやジルコニヤと言った材料が使われることとなります。ただこういった材料を使った治療は保険外となるため治療費が高額となることがありますので、かかりつけの先生と相談していただくといいと思います。
いかがでしたか?詰め物にはたくさんの種類がありそれぞれ特徴が違うため、先生とよく相談していただき自分に合った詰め物を選んでいただくことが大切かと思います。
あと補足ですが、詰め物が取れたら出来るだけ早く診てもらって下さいね。
削った部位は他の所よりむし歯になりやすいですからね。それと取れた詰め物も容器などに保管して持ってきていただく方が変形も防げるためいいと思いますよ。
坪田歯科医院
坪田 博行