2017年5月14日日曜日 【くりもやドクターコラム】
近年、歯科界も近代化が進み「CAD/CAM」「CT」「マイクロスコープ」など
が歯科医院にも導入がはじまっています。「歯科用マイクロスコープ」とは、
先日まで放送されていました、木村拓也さんのドラマ「A LIFE〜愛しきひと
〜」で脳外科の手術時にも使われていました。肉眼では見えにくい部分を、繊
細で精密な歯科治療をより高度で確実なものにしてくれます。
メリットをわかりやすく言うとお口の中を拡大してみることで、
1 治療の正確性があがり治療の成功率があがる
2 見逃しが減り、診査診断の正確性があがり原因がよりわかりやすくなる
3 歯を削る量が減り寿命が延びる
4 歯科医師の死角となりやすい歯の神経の治療の正確性がある
5 お口の外科治療で、切開の幅が小さくなり縫合もより綺麗になる
など様々なメリットがあります。
ただ、日本の歯科医院への普及率はまだ数%ほどで保険治療で使用を認め
られている項目もごく限られたものです。
徐々にではありますが今後普及してくれば、患者さんにとってはより良い
ものとなるはずです。しばらくの間は、かかりつけの歯科医院で確実に定
期検診にかよい予防に努めて下さるか、歯科医師にマイクロスコープにつ
いてご相談下さい。
追記:私事ではありますが2年間「草津栗東守山野洲歯科医師会ホームペ
ージ」担当理事をさせて頂きました。今後も地域への歯科治療のより有益
な情報発信をしていくよう努めさせて頂きます。
草津駅前デンタルクリニック 寺村 俊