草津栗東守山野洲歯科医師会草津栗東守山野洲歯科医師会滋賀県の草津市・栗東市・守山市・野洲市の歯科医師で構成する歯科医師会です
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2017年11月月4日土曜日

滋賀くりもやドクターコラム平成29年11月

長年歯科治療に携わってきましたが、最近、口呼吸の患者さんが増えていることに気づきました。

口呼吸は本来、鼻で呼吸しないといけないのに口で呼吸をしてしまう状態の事を言います。

単純に考えると口呼吸を行うと口の中が乾燥状態に陥ります。

口腔内が乾燥すると

  • プラーク(歯垢)の停滞
  • 虫歯の発生、進行、多発性齲蝕
  • 歯周病の発症、進行、増悪
  • 口臭
  • 歯並びの悪化や顔貌の変化

などが起こる危険性が高まります。

歯や粘膜は常に唾液の流れや、唾液の持つ抗菌作用によって自然に洗浄されているのです。口呼吸では唾液のそういった自浄作用が働かなくなるので虫歯や歯周病の危険性が高まるのです。またそれらの要因が重なり、虫歯や歯周病が重症化したり、口臭を生じる場合も多いのです。

また、口呼吸に頼ると口の周り、頬の筋肉が低下します。それにより歯並びに影響が出ることもあります。また口が常に開いているためポカンとした顔貌になり他人に与える印象も悪くなります。

 

それに加え、本来人間は鼻呼吸を行うようになっています。それは鼻呼吸には塵や細菌、ウィルスを鼻毛や鼻粘膜の働きによって除去したり、吸い込んだ空気を加湿、加温をすることにより喉や肺を守るという重要な役割もあるからです。口呼吸ではそれらの効果が得られないまま外気が喉を通過し、肺に届いてしまうことにより風邪やインフルエンザ、その他感染症の危険性も増大させてしまいます。

最近では睡眠時無呼吸症候群やアレルギー疾患、ぜんそくなどの様々な病気を、鼻呼吸を行うことで治そうという試みも行われています。

 

 

つまり、お口の中の健康のため、に留まらず、全身的な健康のためには鼻呼吸を行うことが重要なのです。

口呼吸に医科的にも歯科的にも全くメリットはありません。普段から自分が鼻呼吸をしているかどうか、確認してみましょう。

但し、口呼吸になってしまうには色々な原因があります。習慣的要因だけで口呼吸になってしまっている場合は自己的に鼻呼吸を心掛けるだけで改善する場合もありますが、気を付けているのに口呼吸が改善できない場合は耳鼻科や内科、歯科に相談した方がいいでしょう。

 

   二町中西歯科医院  佐々木 裕

2017年10月月3日火曜日

滋賀くりもやドクターコラム平成29年10月

「ずっと噛んでいませんか?」

 

皆様は「歯は噛んでいて当たり前」と考えられているかもしれません。よく噛んで食事することは消化にもよく,勧められることです。では食事以外の時に上下の歯はどうなっているのでしょうか?

通常,上下の歯は何もしていない時は少しだけ離れています.ある報告では,一日24時間のうち,食事や会話で上下の歯が接触する時間を合計するとほんの20分程度とされています.ところが皆様の中には,日中の多くの時間,無意識に歯を接触させている人がいることがわかってきました。このような癖はTCHと呼ばれます。

 

  

 

TCHとはTooth Contacting Habitの略語で,日本語では歯列接触癖と訳されています.つまり,上下の歯を継続的に噛み合わせている癖のことです。噛む癖と言われると,歯ぎしりや食いしばりをイメージされる方が多いと思います。歯ぎしりや食いしばりは強い力でぐっと歯を噛み合わせているので歯や顎に対する負担が大きいことは容易に想像できると思います。一方で,TCHは上下の歯が軽く接触する程度の力でのかみ合わせも含んでいます。このほんの軽い力での接触でも歯の接触時間が長くなると,顎の筋肉の緊張や疲労が生じ,歯や歯茎にもストレスを与えるため,以下のような様々なトラブルを起こす可能性があることがわかっています。

 

  • 歯やかみ合わせの違和感
  • 歯の破折
  • 歯周病の悪化
  • 顎の不調

 

TCHは,パソコンなど集中して作業をしている時,テレビを見ている時,家事をしている時など,日常でよくある行動をしている時に出てきます。TCHへの対応はまずは本人が意識することから始まります。ただし,TCHは無意識で行っていることが多いのでなかなか気づくことができません。そのために,パソコンやテレビ,冷蔵庫など目につくところにシールなどを貼っておき,それを見たら上下の歯が接触していないかどうかを確認し,接触していたら少しだけでいいので歯を離すということを繰り返すという方法があります。

気になられた方はかかりつけの歯科で相談されてはいかがでしょうか。

 

浅田歯科医院 園山 亘

2017年9月月5日火曜日

滋賀くりもやドクターコラム平成29年9月

入院前には歯医者さんへ

 

高齢の方が入院して手術を受けるとき、準備といえば、どうしても身の回り品のことを考えてしまいますね。ここで見逃されがちなのが、入院前のお口のメンテナンスです。口は呼吸器と消化器の入り口なので、口の中が汚れて細菌が増えた状態になっていると、以下のようなさまざまな症状を引き起こすことがあります。

 

【呼吸器の病気(肺炎)】

口内の細菌が多いと肺炎にかかりやすくなります。人工呼吸器をつけるために器官に管を入れるとき、だ液の中の細菌が肺に入ると「人工呼吸器関連肺炎」を起こしやすくなります。

【心臓や血管の病気(心内膜炎)】

口内の細菌が、血液の流れにより全身を巡り、心臓に付着すると、心臓の内膜や弁に感染症を起こす「心内膜炎」を発症することがあります。

【臓器の感染症(菌血症)】

免疫力が低下しているときは、口内の細菌が血液中に入り、あらゆる臓器に感染を起こす可能性があります。

【むし歯や歯周病の進行】

薬の影響などでだ液が減ると、口内に細菌が繁殖しやすくなり、むし歯や歯周病が進んでしまうことがあります。

 

※手術前のお口のメンテナンスの例

・歯石を取ってもらう。

・ぐらぐらしている歯を固定または抜歯してもらう。

・入院中の歯磨き指導を受ける。

・入れ歯を使用している人は、状態をチェックしてもらう。

 

入院が決まったら歯科を受診して、口の中をきれいにしておくことをお勧めします。

 

 

 

中西歯科医院 門田 紀

2017年7月月3日月曜日

滋賀くりもやドクターコラム平成29年7月

定期健診と歯周病

皆さんは定期健診を受けていますか?

痛くないから大丈夫!なんて思っていませんか?

初期の歯周病は痛みがないので自分では気が付けないものです。

歯周病は歯を支える顎の骨や歯茎がやせてしまう病気です。なくなった骨や歯茎は元には戻せません。歯周病が悪化すれば歯は抜けてしまいます。そして一本でも抜ければ連鎖的に周りの歯も抜けてしまう危険性があります。

何か問題が起こる前に継続的に健診を受けることで健康的な状態を保つことが出来ますし、より良い状態へ導くことが出来ます。

歯周病を早期発見、治療するためにも定期健診を受けましょう。

十禅歯科クリニック 堤 厚人

2017年6月月1日木曜日

滋賀くりもやドクターコラム平成29年6月

歯なしの今昔ばなし

 

人間も生き物なので、食事ができないと大変なことになります。また、他の生き物と違うのは道具が使えることと、見た目を気にすることです。これは今も昔も変わりません。

では、昔の人は歯が抜けたときにどのようにしていたか、ごぞんじですか?

遡ること紀元前、人は抜けてしまった所に代用品を差し込むことを思いつきます。インカ帝国では水晶などの宝石を、アジアでは象牙や貝殻などを加工したものが埋め込まれた顎の骨が発見されています。現在では技術も材料も格段に進歩しており、インプラントとして確立された治療となっています。

一方、たくさんの歯が抜けてしまったら水晶や象牙を埋め込むだけでは間に合いません。抜けてしまった歯をまだ抜けていない歯に金の針金で固定した、現在でのブリッジのような治療は紀元前5世紀頃にはあったようです。

さらに、入れ歯のような治療は日本が古く、平安時代から行われていました。材料は「木」で、作っていたのは能面や仏像を作る木工職人でした。木の素材としての特徴を熟知しており細かい細工に慣れていたことと、徐々に仏像や面を彫る仕事が減ってきているサイドビジネスから専門職にする職人が生まれていたようです。

海外では金属に動物や自分の抜けた歯を固定し、バネで口の中で動かなくしていたようですが重さは1Kgを超える物もあったようです。

現在では素材も大きく変わり軽く薄く出来るようになりました。

 

ただ、いつの時代でも自分の歯で食べることが1番幸せであることに変わりはありません。歯周病に対する治療も進歩しており、歯医者さんに診て治療してもらうことで自分の歯を守れるのは現代だけの幸せをつかむチャンスです。今後の食事が幸せになるよう、1度診てもらってはいかがでしょうか?

 

 

芦田歯科医院

芦田 克仁

2017年5月月14日日曜日

滋賀くりもやドクターコラム29年5月

「歯科用マイクロスコープについて」

近年、歯科界も近代化が進み「CAD/CAM」「CT」「マイクロスコープ」など

が歯科医院にも導入がはじまっています。「歯科用マイクロスコープ」とは、

先日まで放送されていました、木村拓也さんのドラマ「A LIFE〜愛しきひと

〜」で脳外科の手術時にも使われていました。肉眼では見えにくい部分を、繊

細で精密な歯科治療をより高度で確実なものにしてくれます。

メリットをわかりやすく言うとお口の中を拡大してみることで、

1 治療の正確性があがり治療の成功率があがる

2 見逃しが減り、診査診断の正確性があがり原因がよりわかりやすくなる

3 歯を削る量が減り寿命が延びる

4 歯科医師の死角となりやすい歯の神経の治療の正確性がある

5 お口の外科治療で、切開の幅が小さくなり縫合もより綺麗になる

など様々なメリットがあります。

ただ、日本の歯科医院への普及率はまだ数%ほどで保険治療で使用を認め

られている項目もごく限られたものです。

徐々にではありますが今後普及してくれば、患者さんにとってはより良い

ものとなるはずです。しばらくの間は、かかりつけの歯科医院で確実に定

期検診にかよい予防に努めて下さるか、歯科医師にマイクロスコープにつ

いてご相談下さい。

 

追記:私事ではありますが2年間「草津栗東守山野洲歯科医師会ホームペ

ージ」担当理事をさせて頂きました。今後も地域への歯科治療のより有益

な情報発信をしていくよう努めさせて頂きます。

 

草津駅前デンタルクリニック   寺村 俊

2017年4月月22日土曜日

滋賀くりもやドクターコラム29年4月

現代の食育

 

食育の普及は、1993年中学男子生徒の家庭科実習のスタート、1994年高校男子生徒家庭科実習スタート、2005年食育基本法が制定され、幼稚園や保育園や小学校から食育指導がスタートされ、現在は厚生労働省イクメンプロジェクト指導と年代によって違いがあります。

現在の学校には体育があっても、食育という授業はありません。

なぜなのでしょう!

人の体を作るためには必要不可欠なのに、不思議ですよね。

食育のセミナーで、一人の先生がこうおっしゃいました。

人生をよりよく生きるのも、幸せを掴むのも、選択次第だ!自分で食べ物を選ぶことそれは健康(健口)を生み出し笑顔を生み出し、さらには人生を選べるようになる。

初めは過剰な言い方だと思いました。

しかし知識深めることでその意味がわかったような気がしています。

歯科医師としてみなさんに適切な指導ができるように勉強しておりますので、何でも我々かかりつけ歯科医師にご相談ください。

 

うかい歯科  鵜飼周太郎

図1

2017年3月月2日木曜日

滋賀くりもやドクターコラム29年3月

krmy歯ブラシの限界

 

皆さまは、1日に何回歯磨きをされますか?

2回、3回の方が多いと思います。

 

さて、その歯磨きですが、どうしても届きやすいところ・届きにくいところがあります。

奥歯や段差になっているところ、歯と歯の間です。

 

歯の汚れのことをプラーク(歯垢:しこう)と呼びます。

このプラークは、歯ブラシだけだと約60%しか取り除けません。

あとの40%は残ったままなのです。

 

長い間、残ると、どうなってしまうのでしょう?

そう。むし歯や歯周病になってしまうのです。

 

この40%。少しでも減らしたいですよね。

それには、歯間ブラシやフロスが有効です。

001

歯ブラシだけでは取り除けない細かいところのプラークも取り除けます。

まずは1日1回から始めていきましょう。

使い方が分からなければ、かかりつけの歯科医院にご相談下さい。

 

おおた歯科こども歯科  太田 貴司

2017年2月月2日木曜日

滋賀くりもやドクターコラム29年2月

001スマホやパソコンの普及により、首がストレートの状態になる「スマホ首」が話題になりましたが、長時間の携帯やパソコンの使用は首だけの問題ではありません。普段リラックスした状態では、唇を閉じており、上下の歯は当たらずに少しすいています。食べ物を食べるとき、会話やツバを飲み込む時などの運動時に瞬間的に接触するのみで、その接触時間は1日平均17.5分と言われています。ところが長時間のパソコンや携帯を使用している人の中には自分では意識せずに上下の歯を持続的に接触させていることがあります。くいしばりや歯ぎしりのような強い力ではなく、上下の歯が軽く触れるだけですが、それが1日何時間にも及ぶことで顎関節や筋肉に大きな負担がかかり、顎関節症が起こりやすくなると考えられています。またアゴだけでなく、歯の痛みや歯周病、肩こりなどを招くこともありますので、長時間パソコンを使用する時は、定期的に休憩を取り、軽く体を動かすなどして、筋肉をほぐすようにしましょう。

 

大上歯科医院 大上啓輔

2017年2月月1日水曜日

滋賀くりもやドクターコラム29年1月

「歯ぎしりについて」

年が明けて皆様良い新年を過ごされたでしょうか。

縁起の良い初夢を見ることができたと思いますが、良い夢でも悪い夢でも、寝ている間に歯ぎしりをしていたかも知れません。いびき、歯ぎしり、睡眠時無呼吸は本人は気づかす起こしていることがあります。

寝ている時に他の人のいびきや歯の噛み合わせのギシギシという音で自分の眠りを妨げられたことのある方は多いと思います。音を立てている当の本人はまったく気づかず寝入って。このように寝ている間に無意識に上下の歯を噛み合わせて前後左右にこすり合わせることを歯ぎしり(歯軋り)といいます。 立て方向にカチカチと歯どうしを当てること、強い噛みしめや食いしばりなどをまとめて専門用語でブラキシズム といいます。本来は誰にでもあることですが、何らかの原因で度を超して起こす場合には次の様な歯科的症状をきたすことがあります。

・歯の磨耗(咬耗)がはげしい。

・歯の歯茎寄りの付け根が減ってくぼんでいる。

・虫歯ではないのに歯がしみる。

・歯の詰め物やかぶせた物が欠けたりとれたりすることが多い。

・歯がぐらつく。

などです。さらには、歯の本体にひびが入ったり歯の根が折れることもあります。また口を開け閉めする時に顎の関節部でカクカクと引っかかるような雑音がしたり、口が開けにくいといった症状がでることもあります。起床後に顎が重く肩が凝っていることもあります。これらの症状がある方は寝ている間に歯ぎしりをしている可能性があります。根本的な原因はまだ解明されていませんが、歯の噛み合わせのバランスや歯並びに問題があったり、顎の力が強すぎるなどが関わっていることがわかっています。更に精神的ストレスが原因のひとつになる可能性もあります。 治療方法としては、まず噛み合わせを調べて問題が見つかったらそれを改善することです。また歯形をとってマウスピースを装着して歯を守る方法も効果があります。

まずは歯や顎の症状に気付いたら歯科を受診して相談してみて下さい。

                        柴田歯科医院 柴田 稔

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