2020年10月13日火曜日│くりもやドクターコラム
金属アレルギー
金属アレルギーと言われすぐに出てくるのは、ピアスや指輪といったようなアクセサリーかと思われます。実際、最初に金属アレルギーに気づく方の多くは、アクセサリーや腕時計を身に付けた際に湿疹などが出た時ではないでしょうか?
金属アレルギーには2つの種類があり、金属が触れる箇所に湿疹などが出る接触皮膚炎、金属イオンが血流にのって全身に運ばれ、手足にウミが出る掌蹠膿疱症や、手足に水ぶくれができる汗疱状湿疹、また皮膚や粘膜に慢性的に炎症が起こる扁平苔癬などの全身性皮膚炎あります。
アクセサリーなどで接触性皮膚炎が出たときには、皮膚科の受診とともに歯科も受診されご自身のお口の中に金属を使った治療をされた形跡がないかを確認することをオススメします。
歯科治療において銀歯や銀の詰め物で使われるパラジウム合金などには、原因となる様々な金属が使われている為、これらを除去することにより症状の改善などが認めらることが多くあります。皮膚科にてパッチテスをして頂くことに原因となる金属の特定、さらにはお口の中の金属を取り除く指標ともなります。ただ、これらの金属を取り除いたとしても、すぐに症状が改善するという訳でなく、症状が改善してるかなど観察を行いながらの治療が必要ですので、治療期間が長くなると言うこと理解して頂く必要があります。
アレルギー症状が気なる方はかかりつけの歯科医院または、お近くの歯科医院に一度相談されてはいかがでしょうか?
淡海デンタルクリニック
堀 良彦