2015年2月1日日曜日 【くりもやドクターコラム】
皆さんは酸蝕症という病気をご存じでしょうか?
酸が蝕(むしば)む症(やまい)=虫歯じゃないの?と思われる方が多いと思います。
酸蝕症とは酸性の飲食物に咬合力が加わって歯がすり減っていく病気です。
一口に酸性食品といっても皆さん方の知っている酢のようなものだけではなく、
実は柑橘類、特にグレープフルーツ、アルコールでは赤ワイン、健康食品では黒酢などが酸性食品になります。
虫歯より気付きにくいため、見つかった時はかなり進行していることがあります。
これらの食品は食品自体に問題があるわけではなく、摂取の仕方やその後の歯磨きなどに工夫が必要です。
酸性食品摂取直後は歯の表面が脱灰しており少し歯が削れやすい状態になっています。
なのですぐには歯磨きをせず(だいたい30分くらいは磨かない方がよいといわれています)、
まずは口をすすぐか、お茶などをのんで洗い流して、時間をおいてから磨くようにしましょう。
草津たかはし歯科医院 高橋 桂二